2011年12月13日火曜日

■脳科学者の限界「生命」

分子生物学の最前線の福岡伸一さんの生命について!



1、ラット実験
【引用:「生物と無生物のあいだ」より
 私は膵臓のある部品に興味を持っていた。膵臓は消化酵素をつくったり、インシュリンを分泌して血糖値をコントロールしたりする重要な臓器である。この部品はおそらくその存在場所や存在量から考えて、重要な細胞プロセスに関わっているに違いない。そこで私は遺伝子操作技術を駆使して、この部品の情報だけをDNAから切り取って、この部品が欠損したマウスを作った。ひとつの部品情報が叩き壊された(ノックアウト)マウスである。
 このマウスを育ててどのどのような変化が起こるか調べれば、部品の役割が判明する。たぶんインシュリン分泌に異常が起こって糖尿病を発作するかもしれない」


2、しかし、なにごとも起きなかった
 「しかしマウスは何事も起きないで大人になった。栄養失調にも糖尿病にもならなかった。」
 遺伝子ノックアウト技術によって、パーツを一種類、ピースを一つ、完全に取り除いても、何らかの方法でその欠落が埋められ、バックアップが働き、全体が組み上がってみると何ら昨日不全がない。生命というあり方には、パーツが張りあわされて作られるプラモデルのようなアナロジーでは説明不可能な重要な特性が存在している」
























3、生命とは動的平衡にある流れ
 「生命とは何か、それは自己複製するシステムである。DNAという自己複製分子の発見をもとに私たちは生命をそのように定義した。
さらに今は
「生命とは動的平衡(ダイナミック・イクリブリアム)にある流れである」
「生命という動的平衡は、それ自体、いずれの瞬間でも危ういまでのバランスをとりつつ、土居時に時間軸の上を一方向にたどりながら折りたたまれている」
最後に、
「私たちは、自然の流れの前に跪く以外に、そして生命のありようをただ記述する以外に、なすすべはないのである。」



4、分子レベルで生命はわからない
大先生に向かって失礼ですが、生命が電子顕微鏡で見える世界ではありません。下図をご覧ください、DNAは人間の大きさの隣程度なのです。まだまだ原子の世界、素粒子の世界と、人間の目では絶対に見えない波動の世界があるのです。波動の世界は見えないのです。
どうぞ福岡先生におかれましては、素粒子の世界や宗教の世界も統合した生命論を期待したいものです。








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