東日本大震災を受けて、津波とどう向き合うか・・・長岡科学技術大学:丸山教授から
1、東日本大震災の津波
3・11の東日本大震災の津波の様子。
1,000年に一度の大震災でした。
では、今後どんな対策が必要なのでしょうか?
2、巨大な防波堤を作る?
長岡技術科学大学教授:丸山久一さんのお話からです。(JR東日本社内報7月号より)
千年に一度という規模の大津波を防ぐには、非常に大きく、頑丈な防波堤や防潮堤を作らなくてはいけない。つくるには膨大なコストがかかる。反面、性能を発揮する機会はほとんどないから、費用対効果が低く、現実的な選択とはいえない。
そもそも、それほど巨大な構造物をつくってもいいのかどうかについても、よく考える必要がある。
巨大な防波堤や防潮堤をつくると、潮の流れなどの海域環境を変えてしまう可能性があります。そうなれば漁業の復興に水を差し、人々の生活を脅かしかねない。津波への万全な備えが、必ずしも人々の幸福につながるわけではない。
またどんなに巨大な構造物をつくっても、より規模の大きな津波が発生すれば乗り越えられてしまう。可能性はゼロではない。
3、高い頻度の津波対策
よりフレキシビルな設計の在り方を考えなければならない。たとえば
高い頻度で起きる、比較的被害の小さい津波(レベル1)
レベル1の津波はすべて止め、防災を徹底する。
4、頻度は低いが被害が大きい津波対策
今回の津波のように、発生する頻度は少ないが甚大な被害を及ぼす津波(レベル2)
レベル2の津波には復旧作業の必要性を考慮に入れた上で、減災を目指すべきです。
もちろん、ソフト面の対策とのバランスを取りながら、災害対策を進めなければなりません。
人間は、地球に誕生して以来、様々な災害に見舞われてきました。しかし、そのたびに知恵を出し
合いながら、機器を乗り越え、生き残ってきたのです・・・。
(全面的共鳴しましたので、図解して掲載させていただきました)
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