四国お遍路はいよいよ仕上げの段階に入りました。二年前から「四国八十八カ所・空海のことば刻字奉納」として、バーチャルで始めた四国お遍路、いよいよ奉納の旅です。
本来の四国お遍路は、弘法大師と「同行二人」なのですが、私は弘法大師・空海さんは奉納札として背中に背負い。金剛杖に刻字した「同行二人」は、大きな目標のある、前小坂町長で「ほんもの人間・川口博」さんとしてお遍路の旅とします。
■第62番 宝寿寺
宝寿寺にはお大師が光明皇后の姿を十一面観音を彫った秘仏が。また安産の観音様として信仰。
宝寿寺への空海のおことばは「財仲福」といたしました。
【解説】
「財中福 (ざいちゅうふく)」
①物を象徴し、すべての財を具象したものが金銭である。金銭はモノの中で、最も敏感な生き物である。金銭はその人の努力に正比例し、欲の心に反比例して集まってくる。財貨は喜んで働く人に自然に恵まれてくる。欲のあるだけ差引される。大富豪は、実は無欲至誠の人でなければいけない境地である。
②我々にとっての本当の財宝とは、生まれながらにしていただいている宝のことです。天からいただいている仏の心・仏性です。鏡のようなまっさらな心、すなおな心、やわらかな心です。
人生を過ごすにつれ、余計なものを身につけてしまいます。それを修行によって洗い清めることで、再びすなおな心が出てくるようにすることが必要なのです。
川口博さんのような無欲至誠の人は、方向がちがいますから、大富豪にならなくてもいいのですが、
至誠の「まごころ」=「すなおな心」で、混迷する世の中を導いてほしいものです。
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