2009年2月21日土曜日

■ほんもの人間(2)

本物人間の定義について識者の論を記します。

1、本物の人間の3条件・・・芳村思風氏
1)不完全性の自覚からにじみ出る謙虚さを持つ
2)より以上を目指して生きる
3)人の役に立つ人間になる

この3つの条件は人間として決して忘れてはならないことです。
これを目的にして努力することによってり、
人間本物の人間としての格を持つことができるのです。
大事なのは、この順序です。
本物の人間的な人間にとって大事なのは、自我を捨てることではありません。
自我を小我から大我に成長させていくことが、
本物の人間的な人間の境涯の極め方なのです。
自我や欲は、捨てる必要はありません。
人間は不完全だから、あって当然、なくなることはありません。
感性から湧いてくるものをいかに人間らしいものにするか、
人間らしいものにするために「理性」を使うことが大切なのです。


2、本物人間の見分け方・・・鍵山秀三郎氏
その人物が「本物人間」であるかどうかを見分ける規準として、私は次の二つのことを参考にして判断する様にしています。
 ひとつは、その人のいっていることと行なっていることがどれだけ一致しているかです。あとひとつは、自分の利益に直接むすびつかないことに対して、どれだけ無心に取り組んでいるかです。
 ひとつ目について。言葉でいうことは誰でもどのようにでもいえます。しかし、いったことをそのまま実行することは至難の業。言動と行動をまったく一致させることはできなくても、できるだけ近づける努力はしなければなりません。「いっていること」と「行なっていること」が限りなく近い人、この人が「本物人間」です。
 二つ目について。「これをやれば、これだけの利益がある」というようなことに対しては、誰でもすぐ取り組みます。
 ところが、自分の利益に直接結びつかないようなことに対しては、なかなか動こうとはしません。自分の利益を度外視して、自分以外の人のために動ける人。この人が「本物人間」です。
 最後に「本物人間」の共通点。たとえ成果が見込めなくても、自分が為すべきことをする。いや、見て見ぬ振りができない。せずにおれない。そういう気持ちの持ち主ではないかと思います。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

0 件のコメント: