2012年10月21日日曜日

◆NHKWEBも同じ表示ですね!


私のブログは4コマブログにしていますが、NHKNEWS WEBも同じような構成なのですね。4コマではありませんが、写真付きのこの方が分かりやすいのだと改めて納得しています。

【NHKWEB貼り付け】

巨大津波発生の謎

去年3月の巨大地震では、東北の太平洋沿岸に高さ20メートルを超える大津波が押し寄せました。
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津波は、東北の太平洋沖の海底にある陸側のプレートと海側のプレートの境目が、大きくずれ動いて発生したと考えられています。
しかし、この考え方で津波の高さを計算した場合、岩手県宮古市から北の沿岸では5メートル前後で、実際に確認された20メートル以上の津波に比べて大幅に低くなりました。
研究者の間では津波が実際にどのように起きたのか謎とされていました。
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巨大津波の謎を解くカギ“海底活断層”

こうしたなか、この謎を解明する研究が新たにまとまりました。
広島大学の中田高名誉教授らの研究グループは、東北沖の詳細な地形図を作成し、詳しく調べた結果、日本海溝に沿うように盛り上がっている部分があることに注目しました。
盛り上がっている部分は、高さは最大で3000メートル。
日本アルプスに匹敵するような高さで、岩手県沖から茨城県沖の海底まで南北500キロにわたって続いていました。
中田名誉教授らは、この盛り上がった部分の付け根に海底活断層があると考えました。
活断層が1000年ほどの間隔で、繰り返しずれ動き、一度に3メートルから9メートル隆起していれば、数十万年でこうした盛り上がりができる高さになるということです。
動画:10月4日 おはよう日本より
この海底活断層がプレート境界付近から同時にずれ動いたと考え、津波の高さを計算した結果、謎とされた東北北部でも実際とほぼ同じ20メートル前後の津波になるという結果になりました。

津波研究の第一人者も注目

津波のメカニズムに詳しい東北大学の今村文彦教授は「岩手県宮古市よりも北で記録した巨大な津波については、従来の地震のモデルでは説明できない部分がある」と指摘し、「海底活断層」は津波を解明するための新たな考え方だとして注目しています。
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“海底活断層”は「南海トラフ」などにも

中田名誉教授らは、東北沖以外にも海底活断層があると指摘する場所があります。
「南海トラフ巨大地震」が想定されている海域や、過去に関東大震災を引き起こしている関東の沖合の「相模トラフ」などです。
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こうした海底では、東北沖よりも活断層が多くあると推定されるため、中田名誉教授は、研究や調査を急ぐ必要があると考えています。
津波到達時間や高さなども従来の想定と変わる可能性があるからです。
中田名誉教授は「従来の理論的なシミュレーションで算定されたものより、目に見える海底活断層から計算した方ほうが実際の津波の高さに似た結果になっている。活断層による地震が繰り返すことで作った地形を元に、津波を推定していけば、より現実に即した防災対策ができると思う」と指摘しています。
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想定外をなくすために

海底活断層については、従来からも活断層の研究者が存在を主張してきました。
しかし、地震学の専門家の中には「活断層は大きな津波を引き起こさない」「本当にずれ動いて地震を起こす活断層かどうか分からない」など懐疑的な見方をする人もいて、あまり注目されてきませんでした。
日本の地震研究が世界的にも最先端であることは紛れもない事実です。
しかし、その一方で、今回の東日本大震災では、これまでの地震学で考えられてきた概念を覆すような事象が相次いだのも事実です。
地震研究の最大の目標は、人の命を救う「防災」「減災」だと思います。
「想定外」をなくすためには、あらゆる可能性を排除しない研究姿勢が重要で、その意味で海底活断層にも注目して研究を進めてほしいと思います。

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