2010年5月20日木曜日

■刻字「イヌイットの絵」

ベランダのお茶のみテーブルの脚部分に「イヌイットの絵」を彫りました。

1、お茶のみテーブル
ベランダのセットです。奥が古いウスを利用したイス。テーブルは今年作成のケヤキ糸目加工のテーブル。その下がヒバの塊の脚です。日焼け対策のため黒く塗装しました。そこに彫ったものです。




















2、イヌイットの絵
解説文は
この精神は、イヌイットによってそれを達成後に描かれた。
それが慰めの精神ですが、いるような不安
外観は、それが怖くで走った訪問人間。 (グーグルの訳ですが)





















3、イヌイットとは


カナダ・イヌイット
西はロシア・チュコトカ半島の沿岸部からアラスカ、カナダをへてグリーンランドに至る広大な極北地域には、約15万人あまりの先住民が住んでいます。彼らはかつて「エスキモー」と呼ばれていました。エスキモーとは、クリー・インディアンやオジブワ・インディアンの言葉で「生肉を食らう輩」を意味しています。それは蔑称であると考えられるため、現在のカナダでは、民族名称として「イヌイット」が使われています。イヌイットとは彼らの言葉で「人々」や「人間」を意味します。現在のカナダには約4万5千人のイヌイットが住んでいま
す。




4、イヌイットアートの評価

仕事の関係でトロントに行く機会があったので、またもや仕事の合間を縫って、オンタリオ美術館に駆け込む。お目当てはもちろんイヌイットの作品。ネイティブ・アメリカンアートに似ているのかな、なんて漠然と予想していったんですが、予想と全く違うすごい作品が並んでいて圧倒される。コンテンポラリーに通じる表現なのに、そこに描かれているのは、圧倒的に人と動物が境界なく相互浸透しあうスピリチャルな世界。その表現力の強さと、そこに表現されている世界のインパクトにただただ感動する。
例えば、上に掲げた作品。1950年生まれのDavid Ruben Piqtoukunと言う作家のShamanという89年の作品。制作された年代で言えばもちろんコンテンポラリーに属するし、デフォルメの仕方なんかは本当に現代の彫刻作品なんだけど、そこに描かれているのは、シャーマンが、トランス状態に入ってアザラシに変容した瞬間。人間であるシャーマンがアザラシとなって海中に飛び込み、自在に海を移動する・・・人と動物の境界が曖昧で、自由に行き来でき、人間が動物の力を借りて超自然的な力を獲得することが出来ると素朴に信じられる世界。キリスト教が導入されてから200年以上が経過し、移動がトナカイの橇ではなくスノウ・モービルとなった現代のイヌイット社会に残るこうした神話的世界の豊饒さがうれしい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

0 件のコメント: