2011年3月8日火曜日

■落語桂三木助の「芝浜」

恒例の鹿角行の車の中、家族で落語を聞きました・・・落語もいいもんだ!!



1、聞いたのは桂三木助の「芝浜」




2、桂三木助とは
CDジャケットの説明文
粋でイナセな昭和の名人 三代目桂三木助  「芝浜」の三木助
三代目三木助が演じたころは他の芸人が「芝浜」は遠慮下ほどの芸であった。


















3、あらすじ

魚屋の勝は酒におぼれ、仕事に身が入らぬ日々が続く。ある朝早く、女房に叩き起こされ、嫌々ながらの魚市場に向かう。しかし時間が早過ぎたため市場がまだ開いていない。
誰も居ない芝浜の美しい浜辺で顔を洗って煙管を吹かしていると、そこで偶然に財布を見つける。開けると中には目を剥く程の大金。有頂天の魚屋は自宅に飛び帰り、仲間を呼んで浮かれ気分で大酒を呑む。
翌日、二日酔いで起き出た魚屋に女房、こんなに呑んで酒代をどうするのか、とおかんむり。魚屋は拾った財布の件を躍起になって訴えるが、女房は、そんなものは知らない、と言う。焦った魚屋は家中を引っ繰り返して財布を探すが、何処にも無い。魚屋は愕然として、ついに財布の件を夢と諦める。以来、魚屋は酒を断ち、心を入れ替えて真剣に働き出す。
懸命に働いた末、生活も安定し、身代も増え、やがていっぱしの定店を構えることが出来た三年後の大晦日の夜、魚屋は妻に対してその献身をねぎらい、頭を下げる。ここで、女房は魚屋に例の財布を見せ、告白をはじめる。
あの日、夫から拾った大金を見せられた妻は困惑した。横領すれば当時は死罪にあたる。江戸時代では10両(後期は7両2分)盗むと死罪だ。長屋の大家と相談した結果、大家は財布を拾得物として役所に届け、妻は夫の大酔に乗じて「財布なぞ最初から拾ってない」と言い切る事にした
時が経っても遂に落とし主が現れなかったため、役所から拾い主の魚屋に財布の大金が下げ渡されたのであった。
この真相を知った魚屋はしかし、妻の背信を責めることはなく、道を踏外しそうになった自分を助け、真人間へと立直らせてくれた妻の機転に強く感謝する。妻は懸命に頑張ってきた夫の労をねぎらい、久し振りに酒でも、と勧める。はじめは拒んだ魚屋だったが、やがておずおずと杯を手にする。「うん、そうだな、じゃあ、呑むとするか」しかし思い立った魚屋、次には杯を置く。
「よそう。また夢になるといけねぇ」

4、どこがすごいのか・・生まれ変わりが
もちろん三代目三木助の至宝としての話芸がすごい! のですが、「芝浜」の話としてのすばらしさは、
魚屋は愕然として、ついに財布の件を夢と諦める。以来、魚屋は酒を断ち、心を入れ替えて真剣に働き出す。
ここですね、人間が生まれ変わる瞬間を活写しています。人間は生まれ変わる必要があります。我欲がはった領域で生きていますが、何かをきっかけに利他の領域に向かう必要があります。
魚屋さんは生まれ変わって必死で家業に励んだところが素晴らしかったですね。

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