秋田市寺内の西来院には木造の五百羅漢像があります!
1,五百羅漢像
曹洞宗西来院は、別名羅漢寺と称し、地元民は「羅漢さん」と呼んでいる。
秋田県内ではもちろん、日本でも数少ない、木造の五百羅漢が並んでいます。50センチから1m位の大きさです。
2,五百羅漢の由来
本堂の中と手前の上に並んでいます。昭和52年に本堂などの大改築が行われたのでこの位置に収まったのでしょう。
由来は、能代市の船頭三浦某が難破して多くの船子を失い、剃髪して僧になるべく能代の長慶寺に相談し、本寺の秋田市補陀寺に弟子入りして良殿といった。補陀寺で修行中江戸へ出て、船子達の供養のために羅漢木造五百体を発願勧請し、7年の間に350体で満願となった。この羅漢木造は師匠(補陀寺)の指示で西来院に奉置されたことによる。
(西来院は補陀寺の閑居寺であった)
3,羅漢とは
〈人々から尊敬・布施をうける資格のある人〉の意で,悟りをひらいた高僧を指す。サンスクリットのアルハットarhatの主格アルハンarhanの音訳〈阿羅漢〉の略称。応供と意訳する。釈迦の直弟子のうち高位のものはみな阿羅漢で,舎利弗(しやりほつ),目連(もくれん),迦葉(かしよう)などがいる。阿羅漢をまとめ,十六羅漢や五百羅漢に対する信仰も生じた。
*どうですか!素晴らしいお顔でしょう!!
*四国88箇所ではお金持ちのお寺が多いのでしょう、新しい五百羅漢像が各地にありました。すべて中国産の御影石のもので、中国のものは(日本でも西の方?)は顔が違いますね。穏やかな顔でなく凄まじい顔のものが多いとの印象でした。
4,今は100体くらい
元々は350体彫ったものですが、現存は100体くらいです。
一説によれば、歴代の和尚さんの酒代になったとか・・・ハハハ!!!
木造の寄木細工で、こんな素晴らしいものがまだ100体もあることに感謝したいと思います!!
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◆追記
1か月後の寺内史跡探訪会で、田中住職のネ聞いあふれる素晴らしい講演をお聴きしました。
・このブログも和尚さんに失礼をした部分があったことをお詫び致します。
・下記のYouTubeに載っている通り、酒代になった・・は生活のため手放すことになったのだようです。
YouTubeをご覧ください
木造五百羅漢の講話はこちら
曼荼羅涅槃図の講話
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