2008年8月14日木曜日

■木質ペレット製造とリグニン

木質ペレットは、木粉に圧力をかけるとリグニンが融けて接着剤となって固まります。 固まる時に自分から熱を出すので、木質ペレットの表面は必ずこげて茶色になります。

次を参考にさせていただきました
木質ペレットはどうやって作るのでしょうか。ペレットは、ペレタイザーという専用の装置で作ります。日本では現在全国に30台近くのペレタイザーが動いていますが、ほとんどは米国(カリフォルニアペレットミル社)、ドイツ(ザルマティック社)、デンマーク(スプラウト社)から輸入した装置です。この中で国産装置として、高知県の須崎燃料|土佐テックが製造している小型のペレタイザーが数台動いています。それ以外の国産品としては石川県の会社が超小型(~20㎏/h)のものを作っているほか、インターネットで調べると三重県の菊川鉄工所が製造・販売しているようですが、実際に使われているかどうかは不明です。
 ペレタイザーは、木の粉(といってもおが屑ていどのもの)に鋼鉄製の枠の中で圧力をかけて固める装置です。 木は、主としてセルロースとヘミセルロースとリグニンという成分から成り立っていますが、木粉に圧力をかけるとリグニンが溶けて接着剤となって固まります。固まる時に自分から熱を出すので、木質ペレットの表面は必ず焦げて茶色になります。この時、木粉の形状(細かさ)や含水量が重要です。あまりに荒ければ固まらないのは当然としても、細かすぎても固まりにくいのです。また、水の含有率が20%を越えれば固まりませんが、乾燥しすぎていて5%以下でも固まりにくいのです。 10%前後に乾燥されたおが屑やプレナー屑が最もペレット化し易いようです。チップを粉砕・乾燥してペレット化した場合、体積は1/5~1/6になると言われています。
 ペレタイザーにはリングダイ方式とフラットダイ方式があります。 リングダイ方式は、2つのドラムの間に木粉を通して固める方法で、一度に大量のペレットを製造するのに適しています。 輸入されているペレタイザーはほとんどこの方式のものです。 フラットダイ方式は、直径数㎜の孔のあいたフラットな鋼鉄製の円盤(写真)を回転させながら、その孔に充填された木粉に圧力をかけて作る方法です。高知で作っているのはこの方式です。 回転時の円盤の内側と外側に速度差ができるので、円盤の大きさに制限があり、大量生産には向きませんが、機構的にシンプルで、安価です。

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