2008年8月14日木曜日

■杉の乾燥とリグニン

スギの木は乾燥しにくい木です。生材の杉の木のリグニンは80度で軟化します。リグニン、ヘミセルロースが融けることで成長応力が解放され、歪みにくい木になります。また同時に細胞膜が破壊され、乾きやすい木になります。

参考にさせていただきました
そこで私たちは木考塾のメンバーを募り、京都大学の野村隆哉先生に燻煙熱処理についての理論を学びに行きました。野村先生は私たちのために一日かけて教えてくださいました。
生材の杉の木のリグニンは80度で軟化します。リグニン、ヘミセルロースが溶けることで成長応力は解放され、歪みにくい木になります。また同時に細胞膜が破壊され、乾きやすい木になります。
ただし、強度を決めているセルロースはその程度の熱ではまったく劣化せず、強度の低下についての心配はありません。
燻煙の主な成分は炭素です。木材に熱を加えるのに炭素が大きな役割を果たします。炭素の温度が上がると遠赤外線を放射します。輻射熱は深部にまで到達しやすいので、表面近くが焦げたりしません。装置は中古の海上コンテナーを使うと安くつきます。制御や計測にかかる設備の費用も一般に市場に出回っている工業部品を使って手作りにすれば大した金額はかかりません。燃料は木の屑を用いますので、ランニングコストも非常に安くすみます

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