2013年7月27日土曜日

■偏西風蛇行と豪雨

あおぽ掲載の五井野博士の説は分かりやすい!

1,偏西風(ジェット気流)蛇行図

2013・7・24の偏西風蛇行図
ココピーウエザーより

青い線の寒帯ジェット気流から、赤い線の亜熱帯ジェット気流に
強い風が吹く。
日本列島では、赤線のジェト気流が日本列島の上空を横に流れている
ため、北からの青線の寒帯ジェット気流からの冷たい風とぶつかって、日本海や
太平洋の水分を含ませた雲が日本列島を覆い、梅雨前線を発達
させて大雨を降らせている。

2,天気図


3,NHKの解説

4,北極振動から説


「暖冬が増えたのは地球温暖化のせい」といっておきながら、最近は世界的に厳冬が多くなったからといって安易に「大寒波が続発しているのは地球温暖化のせい」などと主張したところで誰も納得などしないだろう。結論ありきで子供だましの屁理屈に誰が騙されるというのだろうか?以下に参考図を出す。
イメージ 1
北極振動(AO)がプラスの時、偏西風は強く東西流であり、中緯度に高気圧、極に低気圧の渦があって寒気は極地方に閉じ込められる。上図の左側がそれを示している。この型が長続きすると南北の温度差が大きくなり偏西風が次第に蛇行する。これが南北流型でそれがさらに発達するとブロッキング型になる。偏西風が弱くなり大きく蛇行するようになって各地に異常気象を起こすわけである。このブロッキングがさらに発達すると温暖な高温域が極地方を覆ってしまうことがある。それが上図の右側である。AOはマイナスで中緯度に低気圧、極に高気圧が閉じ込められる。(上図には偏西風波動の様子は書かれていないが・・・)この結果南北の温度差は解消され元の東西流型に戻るわけである。
①:AOプラス、東西流型。偏西風強い。次第に極に寒気が蓄積され南北の温度差が大きくなる。
②:南北流型、偏西風蛇行。
③:AOマイナス、ブロッキング型。偏西風弱い。これで中緯度に寒冷渦、高緯度に温暖高気圧が形成され南北の温度差が小さくなる。そして再び①に戻る。
この際に②や③の時異常気象が多発するわけである。気候が寒冷化すると(気温が降下する)、極地方が冷えやすくなり、南北の温度差が大きくなる。だから偏西風蛇行の頻度が高くなる。逆に気候が温暖化すると(気温が上昇する)、極は冷えにくくなるのだから偏西風蛇行の頻度は下がる。異常気象は減るのである。

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