2014年7月11日金曜日

■鳥海山大物忌神社

念願の鳥海山大物忌神社に行きました

1、大物忌神社吹浦口遥拝殿

鳥海山大物忌神社は、出羽の國一宮です。吹浦口のほかに蕨岡口之宮もあります。
ここは月山神と大物忌神が祭られています。
鳥海山は、古代日本の北の境界に位置しており、神力を放って国家を守り、
さらに穢れを祓い清める神でもあるといいます。
大物忌の神様はどんな神様?
と思って色々伺うと、倉稲魂神(うがのみたまのかみ)と同神といわれていると。
倉稲魂神は豊受姫神と同神という説もあり、天照大神の御饌調進をなさる神様ですから
穢れを忌み、清浄を中心としておられるのでしょう。
私の感じていることは、もっと原始的な強さのある神様なのではと思うのですが。
守護神仏をお調べしている時、名のある神仏ではなく、自然が神霊として守護されて
いる…という方にめぐり合います。
山が御神体になっているところも多くありますし、鳥海山は火山ですから
畏れる気持ちが、より穢れを強く祓うという形で敬うことになったのではなかろうか。
また、たくさんの人々がそう感じ、お祈りしていくうちに、プラスされてゆく神が
あったのではないか。そういう感じを受けました。
全ての忌み穢れを嫌う山。
火山であるが故に、災厄などを予言すると考えられた山。
神社の創建を調べると、やはりもともとは信仰の対象は「山」そのものでした。
鳥海山は宿世山(スグセヤマ)ともいわれ、『月山』の『死』に対し、鳥海山は『生』を受け持つ山だそうです。
 

2、本殿


此の急な階段を上ると本殿です

3、頂上の神社

社伝によると、景行天皇の御代に出現し、
欽明天皇二十五年、鳥海山上に鎮座した。

他説では、欽明天皇七年の鎮座とする。

鳥海山は古代日本の北の境界に位置し、
異狄に対して神力を放って国家を守ると考えられており、
更に、穢れを清める神でもあるという。

「三代実録」貞観十三年五月十六日の条によれば、
鳥海山噴火により、青黒い泥水が流れ、
臭気が満ち、死魚が多く浮かび、泥流によって苗稼は枯れ、
濁流により草木が枯れてしまった。
この噴火の原因は、墓の骸骨(死)によって山水が穢れたからだという。

また、『本朝世紀』天慶二年四月十九日の条によれば、
出羽国で発生した天慶の乱の時、鳥海山が噴火して
兵革を知らせたという。

4、鳥海山の姿

この美しい鳥海山の姿は、秋田市ではなかなか見ることができません。
雨が降る前に時々見える程度です。
ところが昨年ひと月入院した秋田組合病院の窓から、
およそ、入院期間中一か月間・・・ずーっと見えたのです。
これは何かを教えてくれるのかな・・・と考えてきました。
今回の大物忌神社も団体旅行でたまたま行くことが出来たので
これが始まりでしょうか!!楽しみです。

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