2009年7月8日水曜日

■「虚空(こくう)」とは何か

帯津三敬病院院長の名誉院長 の帯津良一さんは、作家の五木寛之さんとの対談でよく「虚空」がでてきます。

P137
1、虚空(こくう)とはどこにあるのか
五木・・・帯津さんは、人間の命は宇宙の大きな流れの中で循環している、死後、人間の魂は、肉体を離れて、魂のふるさとである「虚空(こくう)」へ還る旅に出るとおっしゃっていますが、虚空について、あらためて伺いたいと思います。虚空というのは、道教でいう生命の生じる空と同じようなものと考えていいのですか。

帯津・・・はい。そう考えていいと思います。
「広辞苑」では、仏典の言葉として、一さいの事物を包容してその
存在を妨げない空間とされていますが、要するに幾千もの宇宙を抱いた偉大な空間と考えています。

五木・・・虚空というのは、いったいどこにあるのですか。

帯津・・・時空を超えた空間ですから、とてつもなく大きな存在ですが、いま、ここも虚空のなかには違いありません。
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このように日本では、大宇宙や虚空を「ウツボ」という具体的な器物に見立てて表現した。ウツボは「大壺」と書く。

















■宇宙を人体に喩えれば、
 人体・・・腹・・・子宮
 宇宙にも・・・腹(高天の腹)・・・大壺
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五木・・・虚空というのは、気功をやっているときに体感できるものですか。
帯津・・・吸う息で虚空からエネルギーをもらって、吐く息で自分の中のエネルギーを向こうにわたす。交流していくと、あちらの方がエネルギーが高いから、だんだん平均化されてこちらも高まってくると患者さんには教えているんです。

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こちらは、私の毎日の坐禅で実践していることと同じです。




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