2009年6月15日月曜日

■寺内歴史(1)「空素沼」

1、空素沼

 

 



①この周辺一帯は、昔、狼の群れ集まった所から大犬沢(オオイヌは狼のこと)、狼沢といい、この沢に入って帰った者がなかったことから「帰らずの沢」とも言った。また大神=神域ということで「オオカミ沢」と呼んだという。

  ②「からす沼」の地名は、帰らずが池が「からすが池」と唱え、更に「からす沼」と訛ったといわれ、沼の形が大きなカラスが空を翔けるように羽を広げた姿に見えることから、いつからか「カラスヌマ」の名前が定着したといわれる。

  ③東北方より砂丘のため堰きとめられて水を湛えたもので、「砂丘堰寒湖」と称する。周囲860m、

   最も深い所で5.3m、水は湧出する清水が大部分なので水量に変化は乏しく、美しい水面。

  ④この沼には三つの頭を持つ龍神がすむといわれ、佐竹義和(よしまさ)の時代に秋田地方に干ばつがあった。藩主は、当時名僧と誉れ高かった天徳寺の義産、赤田の是山、補陀寺の徳善の三和尚に命じて、この沼の主に雨乞いの願をさせた。三日目に霊験あらわれ大雨が降り、その年豊作。












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