2008年10月29日水曜日

■武道と腹・・・丹田呼吸法

・武道と腹
1、気海丹田で心を錬る
昔から「気海丹田で心を錬る」ということがおしえられてあるが、このことは精神を丹田に集注することをいったのである。即ち意識の統一を腹でしようという、言換えれば、腹に意識を集注する、即ち気力をそこに満たすということである。
しかし、それが剣道の極意かというと決してそうではなく、剣道の極意としては、沢庵禅師「不動智神妙録」に説いている「全身これ心」がそれである。

2、心をどこに置くか
2-1、「心を臍の下に押し込め、余所にやらず」
仏法の工場の段より見れば、臍の下に押し込めて、余所にやらぬというのは、まだまだ修業段階のことである。
臍の下に押し込んで他所へやるまいとすれば、やるまいと思う心に心を取られて、先の用が欠け、殊のほか不自由になるものだ。
2-2、「そうすれば何処に心を置くべきか」
右の手に置けば右の手に取られて身の用が欠ける。心を眼に置けば、眼に取られて身の用が欠けるのです。右の足に心を置けば、右の足に心を取られて身の用がかける。何処なりと心を一つ所に心を置けば、他の方の用ははみんな欠けるのです。

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