2015年2月11日水曜日

■耕田とは・・・耕田寺さんの看板彫って

耕田寺さんの寺社看板を彫りました。耕田とは深い意味があるのですね

1、バランスをとる

厚く立派なケヤキの板です
五穀山を入れるので、上のほうが窮屈である
下の、寺の横の「目」をどう生かすか・・


 2、完成品

左に寄っているように見えますが、
寺の横の 「ポイント「目」が生きています
「耕田」の意味が分かれば・・・さらに生きてきます!!

花園誌2月号「耕田バラモンさん」

村の地主で五百人の農民を支配している「耕田さん」というバラモンさんがいました。
昼食の準備をしていた女たちに分配を指示していました。
忙しい小屋の前の托鉢の僧が立っています。
「坊さんよ、君も飯が欲しいなら、ワシらのように鋤や牛を使って、田を耕し
米を収穫して生活したらどうだ」

僧「はい、私も田を耕し、種をまき、果実を収穫して生活していますよ」
耕田「何を言っているんだ、君は手には鉢しか持っていないじゃないか」

僧「いや、私には信心が種ですよ。修行は雨です。慙愧は犂の柄、坐禅は縄です。
私の正しい想いは犂先と鞭です。正しい身、正しい言葉、
正しい心で悪行を摘み取るのが、私の田の草取りです」

耕田「ヘェー」

「精進、努力は私の牛で、重荷を背負っても止まることなく黙々と、引き返すこともなく、
何の不安もない理想郷に行きます。悲しみもなく、悔やみもないところです。
このように、私の心の田を耕し、不動の実を収穫します」

耕田「なるほど耕田とは、鋤や牛を持たなくても心を耕し、揺るがない心、
安心という果実を収穫するということか」

耕田バラモンさんは、過ぎ去る坊さんの背中を拝みながら
「ひょっとしたら、あの坊さんが、ブッタと呼ばれるお方かもしれないな!」

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