「半農半X」(はんのうはんえっくす)という言葉が出ています!
1,「半農半X」とは
半農半Xの提唱者・塩見直紀さん
耕作する田んぼでリラックス。夜8時就寝朝(?)3時起床という生活時間 |
塩見さんは、ガイドと同じ1965年生まれ、まさにバブル最盛期、大学を卒業されました。有名な通販会社で調査や研究の仕事を経験した後、33歳で突然退社、郷里の京都府綾部市にUターンし、奥様とお父様、その頃生まれたお子さんとの「小さな農のある暮らし」の実践を始めました。それとほぼ同時にスタートした「里山ねっと・あやべ(NPO法人)」のスタッフとして、郷里のまちづくりに尽力し、同時に、著作やウェブサイトなどで「半農半X」のコンセプトの発信を続けています。
2,「半農」は2分の1か
半農半X」=「田舎暮らし」ではない?
ガイド:「半農半X」って、耳新しい言葉ですが、どんな考え方なのでしょうか。
塩見:半農半Xとは、「持続可能な農ある小さな暮らしをしつつ、天の才(個性や能力、特技など)を社会のために生かし、天職(X)を行う生き方、暮らし方」と、私は定義づけているんです。
ガイド:それって、「農業の傍ら好きなことをやって暮らす”田舎暮らし”」のことですか?
塩見:う~ん、似ているけど、ちょっと違う。田舎暮らしは、田舎が舞台で、田舎で暮らすことが目的だけれど、半農半Xは、都会でもできる、そこが違いますね。「小さな農」を暮らしに取り入れつつ、自分の大好きなことをテーマにして食べていくのが、半農半Xなんです。
「半」は「二分の一」じゃない
塩見:ここで言う「農」は、「農家になる」「農業で食っていく」とイコールではありません。農は”広さ”でも”時間”でもない、と思うんです。つまり、耕作面積や、費やす時間は問題でなく、「暮らしの中に農があること、農を意識して生きること」が重要なのです。ですから、「ペットボトルでスプラウトを育てる」も「ニンジンのヘタから芽を育てる」も「農」。
ガイド:おぉっ、じゃあ、隣町に畑を借りて、ベランダで「段ボールコンポスト」を育ててるガイドは、「半農半ライター」!?
塩見:そうそう!(笑) 「農」とは言い換えれば「ていねいに暮らすこと」であり、「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)をもって生きることなんです。暮らしの中に農の視点を持つことで、「いつかは終わる生命体である自分」を意識することになり、それが、時間に対する考え方を変え、自然や他の生命や後世に思いをいたすことを可能にする。ひいては、食糧問題や環境問題の解決につながる、という考え方です。
4,「農」は昔の田舎の「山持ち農家」
小さな菜園を持って味わうのもいい
自給自足を目指すのもいい
ロハスと同じ考えですね。
ここで考えました
昔の田舎の「山持ちの農家」・・親方衆と言われた農家のことを考えましょう
田と林業で生計を立てていました。
交流ネットワークも広くすごいものでした
かつ、文化人であったのです。掛け軸などは超一流の物を所蔵していました。
そのような文化に接していないと交流が出来なかったのです。
つまり「人間力」が十分に備わっていたのです。
だから、昔の都会(県都)の人達より、地方の人が文化人であったのですよ!
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